2010年10月11日

ジャーナリズム

今日は、私の知り合いに起こった話をします。
十年近く前のことですが、現在も変わらない中国の状況を如実に表している話です。

以下の「私」は私の知り合いのことです。

私は四川省で財布を落としました。中国で財布を落としたら、ほぼ百パーセント出てこないのですが、手続きのために公安局を訪れ、書類を書きました。

後日、私に電話がありました。公安局からで、財布が届けられたとのことです。中身もそのままで、今拾い主がいるということでしたので、あわてて公安局に向かいました。

公安で待っていたのは50がらみのおじさんでした。私は丁寧にお礼を言い、何かお礼を差し上げようというと、いらないとの返事でした。それでは申し訳ないと食事をおごることにしました。

道すがら話をすると、彼はジャーナリストでした。
私が新聞記者志望ということを伝えると、彼は吐き捨てるようにこう言いました。
「中国にはジャーナリズムはないよ。」

「共産党に都合のいいことしか書かない新聞、党の認めたことしか放送しないテレビ、党の媚を売ることしかしない雑誌、これが正しいメディアの在り方か?」

私は返す言葉がなくうつむいていました。その雰囲気を察したのか、彼はわざと明るくふるまうように言いました。「それでもなあ、新聞には一つだけ正しい事も書いてあるんだ。ほら見てみなよ。」

彼が指し示した先には「今日の日付」が書かれていました。
気がつけば日が落ちて、あたりはもう真っ暗になっていました。

posted by オギノ at 16:47| Comment(0) | 中国の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月01日

南瓜

DSCN0213.JPG

日本で赤皮クリカボチャって言っている奴でしょう、たぶん。中国語では東升南瓜でした。
日本で一般的に南瓜といわれている西洋カボチャのエビスカボチャですか、あれは中国語では日本南瓜でした。日本から伝わったのかなと考えてました。

南瓜はカンボジアから伝わったからかぼちゃというのは知っていましたが、原産はカンボジアではないのですね。周達生さんの著書に日本でもよく飲まれている後発酵茶のプーアル茶は、雲南省プーアルに一度集められたからプーアル茶であって、プーアルが産地ではないと書かれていました。地名がつくとそこが産地かと思ってしまいがちですが、ちゃんと調べないといけないことを教えてくれるエピソードです。

今日は中国の建国記念日です。

大体今日ぐらいから一週間、連休になる会社が多いようです。

日中関係は最近まで「せんかくうまくいってたのに」もったいないなあと思います。
このフレーズ、次のアエラで使われるかもしれませんよ。

posted by オギノ at 23:04| Comment(0) | 中国の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月29日

出産

変な話です。

子供を二人ももうけてしまいました。妻の二人目の出産時に中国では胎盤を夫が食べる習慣がある地方もあるという話を聞きました。調理師として食べてみたいという気持ちと、なんだか気持ち悪いという感覚と、焼いたら縮むのかなとか、二時間くらい煮ると軟らかくなっておいしいかなとか、肉屋が持ってきたら食えるのかなとかそんな想像をしていました。結局日本には食べるという選択肢はないということで落ち着きました。

ところが日本でも川崎に胎盤を食べさせる産婦人科があるようです。興味がある方は調べてみてください。妻はもう産まないので僕には関係のない話ですが、食べたい方は川崎で産んでください。日本でも古くから産後の肥立ちが良くなると、妊婦自身が胎盤を食べていたようです。

美食の都フランスでは胎盤食の専門店まであるそうですよ。
「タイバン・ロブション」って。
posted by オギノ at 22:59| Comment(0) | 中国の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする