2011年04月29日

私淑

古代から現代までの人類にとって、一番身近な「食器」はなんでしょうか。

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私淑というのが流行ってると何かで知りました。
流行ったり廃ったりするのものではないように思いますけど。
決して自粛のダジャレではないですよ。

私淑している石毛直道さんの著作を読みあさっています。
中国料理関係でいえば「ハオチー!鉄の胃袋中国漫遊」とケネス・ラドル氏との共著である「魚醤とナレズシの研究」ぐらいで、あとは中国料理だけではないですが麺に関する著作「文化麺類学ことはじめ」、森枝卓士氏との対談「考える胃袋」ぐらいですか。それだけで飽き足らずに色々な本を読んでみました。

石毛直道さんはやっぱりすごいもんですね。最初の問いの答えは手のひらなんですけれども、私はわかりませんでした。こういう本を読むことで何か調理師活動にプラスになればいいなと思っています。ジャンルもキャリアも全然違うんですけど、「ル・マンジュ・トゥー」の谷昇シェフのインタビューを最近読んで、技術的なことで人にはかなわなかったから、それ以外のアプローチで上を目指したとおっしゃっていました。私も同級生からキャリアで二年遅れて、まだ調理師始めて十一年しか経ってないんですけどそういう努力で差を埋めようとしています。

やることはいっぱいあって、まだまだたりていないですけれども。

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2010年07月18日

ヤク

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日本でヤクといえばミツルですが四川省でヤクといえば牛の仲間の動物を指します。

ヤクはマオニュウと呼ばれ、中国西部高原地帯で多く飼育されている動物です。チベット人が家畜化し、主にチベット自治区、自治州で飼育されており、使役、食用、衣服の材料など様々な用途に使われます。

今回はそんな話です。

四川省に康定というところがあります。成都から直線距離で西に200キロ、成都市の交通飯店の裏のバス停から乗車して、早くて6時間、遅くて18時間かかります。なぜそんなに幅があるのかというと、通行止めが12時間、ランダムにあるからです。

康定はチベット族の自治州です。ここに四川に来て一ヶ月後、初めて旅行にきました。大きいホテルはあるのですが、お金のない我々は招待所や民家に毛が生えたような民宿に泊まりました。

夜、チベット族の料理屋に食事に行こうということになり、結構大きめのレストランに入りました。中に入るとロビーがあって、ソファーがいくつかあります。我々が食事に来たことを伝えると、店内は結婚式をしておるからここでもいいかとロビーを指差します。仕方なく我々はそこで食事をすることにしました。

そこで食べたのがヤクです。ロビーはドアが開くと外気が入ってきて寒く、とても食事という雰囲気ではありません。いくつかの料理を注文したはずなのですが、ヤクだけがものすごいインパクトで記憶しています。
ヤクはジャガイモと煮込んででてきました。

沖縄などでヤギを食べたことがある方いると思います。羊が独特のにおいで苦手な方もいる中で、ヤギはそれに輪をかけて臭みがあります。

ヤクもそのような臭みを放っていました。煮込みとはいえ肉が硬いんです。そして臭いんです。ロビーで食べているためだんだん料理が冷めてきて冷たいんです。調理師ではなければ食べてないような料理で、逃げ帰った感じの食事でした。

その日はだいぶ肌寒く、成都市と同じ服できていた私は風邪をひきそうだと考え、民宿でビールを飲みました。トイレに行こうとしてドアを開けると、一畳ほどの小部屋にバケツが一つあるだけのトイレでした。

「僕はアイドルなんでうんこはしません」
フジイフミヤがうらやましくなった、あの夏の思い出です。
posted by オギノ at 00:03| Comment(0) | 中国食文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする