2018年10月08日

水飲む人

先日上海四川と立て続けに行きました。最近ずっと考えていることは、中国料理において、フランス料理のペアリングワインのようなマリアージュはあるのかということです。
昔四川で滞在していたとき、レストランではご飯を食べるかお酒を飲むかでした。最近はよくジュースを飲んでいる方を見ます。上海ではスイカジュース、キュウリジュース、ヨーグルトなどを家族で注文し、父親だけがビールを飲んでいました。

四川では私たちはビールが主で、中国人はビールか白酒を飲んでいました。紹興酒は四川の文化ではないので、売り場にもほとんどありませんし、飲む人も見ませんでした。レストランではお酒を飲んでもいいし、飲まなくても良い。その代わり水やお茶は有料で、おしぼりやお箸も有料です。

さて、日本のレストランや居酒屋において、ドリンクを注文しなければ失礼だという空気があります。無料の水があるのなら、それを注文していやな顔するのはどうなんでしょう。ドリンクに力を入れているなら、「当店の料理は水とは合いません」くらい言ってみてはいかがでしょうか。私はドリンクと中国料理のマリアージュを信じていないので、お客様がお飲みになるものはなんでもかまいません。四川料理だから紹興酒がダメともいいませんし、水をご注文されたら無料の水をお出しします。しかし無料のお茶をご注文されても、ないので断ります。

水を注文されて癪に思うエネルギーを、水を注文されないお客様にご利用いただくお店に変えていくエネルギーに使ってみたらどうでしょう。中国料理で水を注文する人も、バーに行って水を注文することはないと思います。自分の作る中国料理と水道水がマリアージュ出来そうな雰囲気がお店に出てないか、一度顧みてはいかがでしょうか。

(私は経営のこと考えてないので水で良いのかもしれません。水があるのにダメというようなガメツイ商売するなら、中国と同じようにお箸もおしぼりもお金いただいたらいいと思いますよ。)
posted by オギノ at 22:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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