臊子豆腐の「臊」は食偏に召とも書きます。
今回書くにあたってピンインで漢字が出なかったので辞書で調べてみました。でもなかったので四川の方言かもしれません。
少子豆腐のほうがなじみのある名前でしょうか
フェイスブックでさらっと流そうかと思いましたけど、少子豆腐が少子を子供と語訳し、子供用麻婆豆腐と書いているものがりましたので、これでは私の故郷の四川の文化が間違った方向に行ってしまうと危機感を覚え、ブログに書くことにしました。
少子というのは臊という文字が出ないためか当て字です。炸醤を雑醤と書くのと同じように、そういう当て字をします。標準語では違う発音(shaoとsao)なのですが、四川語は巻き舌のhを発音しませんので四川では同じ音になります。
で結局臊子はなにかということで四川の方言辞典を調べてみました。知ってたんですが臊子の意味はミンチです。ですので写真のように五目野菜とミンチの炒めに臊子炒全福という使い方をしますし、臊子蘑魔セとミンチとキノコの炒めですが、これが少子蘑魔ナ子供用キノコと誤訳した場合、じゃあ大人のキノコはどういった大きさのものなのかと話がいっぺんにあらぬ方向に流れてしまいます。そういうことではいけません。
ということで正しい料理を伝える使命としてこれをメニューに載せようかと思いましたが、ミンチ、豆腐、少しのトウバンジャン、ザーサイ、青ネギ、生姜、ニンニク、甜醤油・・・まさに大衆中華の麻婆豆腐そっくりの味付けで、お客様に「これこそが麻婆豆腐だよ、こっちのほうが美味しいね」と言われたらたぶん立ち直れなくなるのでやめます。
皆さん各自お作り下さい。
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